Instagram(インスタグラム)はブランディングやマーケティングのツールとして多くの企業が活用しているSNSです。
特にビジュアルを重視する住宅会社などにはInstagramの運用は効果的とされています。
今回は、Instagramを企業が運用するにあたっての基礎情報から、運用のコツ、住宅会社における成功事例を紹介します。
インスタグラムの特徴
Instagramをマーケティングに活用するためには、まずInstagramそのものの媒体特性を理解する必要があります。
SNSとしての特徴や利用しているユーザー層を含め、Instagramの基本的な投稿機能についても詳しく解説します。
インスタグラムとは
Instagramとは、写真や動画を主体とした視覚的に楽しめるコンテンツを投稿するSNSアプリです。
投稿する写真や動画はアプリ上のフィルター機能などでおしゃれに編集できます。
また、Instagramは日本だけでなく世界中に多くのユーザーが存在しており、海外セレブや人気芸能人の投稿を見られることも人気の理由です。
インスタグラムのユーザー層
InstagramはFacebook社傘下のサービスであり、世界で10億人のユーザーが利用しています。
日本では2019年時点でユーザー数が3,300万人を突破しており、非常に人気のあるアプリと言えるでしょう。
日本におけるユーザー層は10代が20代が最も多く64%の人が利用していますが、10代〜60代までの年代層で約35%に利用されており広い世代に人気のアプリです。
また、男女比では女性43.8%、男性31.9%と女性の利用率が高いアプリです。
インスタグラムの主な投稿機能
Instagramの投稿機能にはフィード、ストーリーズ、インスタライブの3つの機能があります。それぞれどのような機能なのかを見ていきましょう。
フィード
フィードはInstagramを起動して最初に表示される画面に表示される投稿機能です。
写真や動画とともにキャプション(文章)たハッシュタグ(#)をつけて投稿できます。
フィード投稿はフォロワーのInstagramに表示されるとともに、ハッシュタグを付けている場合はハッシュタグを通して興味のあるユーザーに見つけてもらえる可能性があります。
ストーリーズ
ストーリーズは縦型の全画面で画像や動画を投稿できる機能です。
投稿した内容は24時間のみ表示され、その後はアーカイブを自身で行わない限りはストックされないことが特徴です。
ストーリーズは日本で非常に人気の高い機能で、1日の利用ユーザーのうち約70%が利用しています。
インスタライブ
インスタライブは、Instagramのアプリ上でライブ配信を行える機能です。
ライブ配信中はフィード画面上部のストーリーズと同じ場所に「ライブ配信中」という記載とともにフォロワーの画面に通知されます。
ライブ配信中は、閲覧しているユーザーからのコメント機能を通じてコミュニケーションが取れる点も特徴のひとつです。
企業がインスタグラム運用をすべき理由
Instagramは企業アカウントを立ち上げてユーザーとのコミュニケーションやブランド認知に活用している企業が増えているSNSです。
ここでは、企業がInstagramをマーケティングツールとして活用している理由について解説します。
企業アカウントの投稿が閲覧されやすい
Instagramは企業のアカウントから投稿されたコンテンツを閲覧されやすいアプリです。
Instagramからの発表によると、企業アカウントを1つ以上フォローしているユーザーは全体の70%とされ、このことからもユーザーが企業アカウントを友人や著名人をフォローするのと同じ感覚でフォローし、投稿を閲覧している様子がわかります。
情報収集の場として活用されている
InstagramはGoogleやYahoo!などの検索エンジンのように、興味のあるブランドや商品の情報収集をする場として活用される傾向があります。
Instagramには独自のハッシュタグ(#)機能があり、ユーザーは気になるブランド名などがハッシュタグに記載されている投稿を検索し情報を収集します。
特に日本ではハッシュタグを用いた検索が、世界のユーザーに比べ約3倍も多いとされています。
ショッピング機能で自社サイトへ遷移させられる
Instagramの投稿はキャプションなどに外部リンクを記載することはできませんが、ショッピング機能を利用すれば画像内の商品にタグ付けし、商品詳細を表示させることができます。
ショッピング機能のタグには商品名や価格を記載することができ、閲覧したユーザーがタグをタップすると商品の詳細やECサイトへのリンクが表示でき、直接ECサイトへ遷移させることも可能な仕組みです。
ショッピング機能を利用するにはInstagramのアカウントがプロアカウントであることに加え、いくつかの条件を満たす必要があります。
<ショッピング機能の利用条件>
1.FacebookおよびInstagramのポリシーに準拠していること
2.該当するビジネスとドメインに基づいていること
3.所在地がコマース(ショッピング機能)を利用できる国であること
4.信頼性を示すこと
5.正確な情報を提供し、ベストプラクティスに従うこと
なお、Instagram以外のSNSもご興味がある場合は、以下の記事を参考に会社にあったものをお選びください。
▶SNS運用とは?工務店とハウスメーカーにおすすめのSNSや運用のコツ・運用代行会社を紹介
インスタグラム運用方法①<事前準備>
ここかではInstagramの企業アカウントを初めて作成し運用を始めるマーケターの方向けに、Instagram運用開始の手順を解説します。
アカウントをプロアカウントに切り替える
まず、Instagramのアカウントを作成しプロアカウントへ切り替えましょう。
Instagramのプロアカウントとは、通常のアカウントよりもビジネスで活用しやすい機能が備わった無料の公式機能です。プロアカウントへ切り替えると以下の機能が利用できるようになります。
・ビジネスプロフィールの設定
プロフィール欄に自社サイトのURLや電話番号、問合せボタンなどの情報を記載できる
・Instagram広告の配信
広告をInstagram内に配信できるようになる
・Instagramインサイトの閲覧
自社アカウントから投稿した内容やプロフィールのパフォーマンスデータを閲覧できる
・Instagramショッピング機能の利用
先述したショッピング機能を利用した投稿ができるようになる
インスタグラム運用の目的を決める
Instagramを運用する際に決めておきたいのが、運用することで何を得たいかの目的を明確にすることです。
Instagramは多くのユーザーが利用しているため、目的を明確化することで自然と発信するメッセージやターゲットが決まってきます。
目的は以下のような例が考えられます。
・フォロワーを増やし、今までリーチしていないユーザー層へも認知を広げたい
・興味のあるユーザーがサービスや商品を知る場として活用し、購入につなげたい
・見込み顧客や新規顧客にサービスの魅力を伝え、商品理解を深める場にしたい
・既存顧客とのコミュニケーションの場にしてサービス改善や商品開発に活かしたい
ターゲットを明確にする
Instagramアカウントの運用で大切なのがターゲットの設定です。ターゲットの設定は、まず自社が発信したいユーザー層がどのような属性の人物かを考えていきましょう。具体的には、性別・年齢・職業・年収・興味関心などです。
これらを明確にしたら、より具体的な「ペルソナ」を設定していくことで発信する内容の質が高まるでしょう。ペルソナ設定とは、大まかな人物像からより具体的な人物にイメージを落とし込むことです。
上記のように、ペルソナ設定では想像上の個人を設定するといいとされています。
ここまで明確なターゲット像を設定する理由は、SNSがコミュニケーション目的としたプラットフォームであるためです。企業アカウントでもユーザーとのコミュニケーションを意識した投稿を行うことはフォロワー数やエンゲージメントに影響します。
そのため、「こんな感じの人たち」を意識するのではなく、「あなた」を意識した投稿内容を作成しやすくするためにターゲットを細かく設定することが大切です。
アカウントの世界観やコンセプトを決める
目的とターゲットを設定したら、企業アカウントの世界観(コンセプト)の方針を決めましょう。
世界観は、設定したターゲットに好まれやすいテイストであることが望ましいです。
まずは写真や動画のテイストを統一することが優先度としては高く、次にキャプション(文章)やプロフィールの世界観を写真に合わせて整えていくといいでしょう。
写真や動画のテイストは例えば、モダン、シンプル、キュート、エレガントなど、目指したいテイストのキーワードを設定し、メインの商材の周りに配置する小物や背景などを設定したテイストに合わせて選んでいくと統一しやすくなります。
プロフィールを作り込む
投稿を見たユーザーがプロフィールを閲覧した際のフォロー率を高めるためにプロフィールページを魅力的に作ることも忘れずに行いましょう。
プロフィールページは主に3つの要素で構成されています。
1.プロフィール欄
2.ストーリーハイライト
3.投稿一覧
このうち、設定が必要なのはプロフィール欄とストーリーハイライトです。プロフィール欄にはサービス内容や自社サイトへのリンクなど必要な情報を漏れなく記載しましょう。
ストーリーハイライトは過去に投稿したストーリーをジャンルごとに分類しアーカイブできるもので、設定しない限りは表示されない機能です。
インスタグラムの運用方法②<投稿を作成・継続する>
Instagram運用の準備を整えたら、コンテンツを作成し企業アカウントからの継続した投稿を行いましょう。投稿頻度はあらかじめ週に3回など決めておくことで、継続しやすくなるでしょう。
ここでは、投稿する際に気をつけたいポイントや投稿のコツについて解説します。
あらかじめ設定した世界観をぶらさない
Instagram運用で気をつけたいのは、投稿するコンテンツの世界観をあらかじめ設定したものからブレないようにすることです。
ユーザーがフォローしていないアカウントの投稿を探すときに利用する「発見タブ」のページでは、ユーザーの興味関心に類似性のある投稿が優先的に表示される仕組みになっています。
そのため、世界観を統一して投稿し続けることで設定したターゲットの発見タブに表示されやすくなります。
また、世界観が統一されていないアカウントは「好みではない・投稿のテイストが変わってしまい合わない」などの理由でせっかくフォローしてくれたユーザーが離れていく原因にもつながるため注意が必要です。
季節性やトレンドを取り入れる
クリスマスやお花見などの季節イベントやトレンド情報をうまく盛り込むことで、投稿の質をあげていくことも効果的です。
季節性を取り入れる場合、例えば季節に応じたサービスの利用方法や商品のワンポイントアドバイスなどを紹介するなどがあげられます。
またトレンド情報は業界の最新情報や最近流行している商品の使われ方などを取り入れるといいでしょう。
これらの情報をうまく投稿内容に盛り込むことで、ユーザーとしても有益な情報を得られるコンテンツと感じ、フォローやエンゲージメントの増加につながります。
他ユーザーの投稿(UGC)やブランドハッシュタグの投稿を活用する
Instagramでユーザーが情報収集する場合、実際に商品やサービスを利用した既存顧客からの「口コミ」が多く見られている傾向にあります。そのため、企業アカウントでも一般ユーザー(既存顧客)のInstagramでの投稿を自社の投稿にうまく活用することは効果的な方法です。
具体的には、自社の商品やサービスについて投稿しているユーザーの投稿を見つけ、その投稿をリポストする形で企業アカウントからも投稿します。
リポスト機能は、利用したい投稿画像の左下にある紙飛行機のアイコンをタップすることで可能です。リポストする際は事前に投稿ユーザーにリポストの許可を得ることと、リポスト画像に元の投稿者のタグ付けを行うようにしましょ
インスタグラム運用方法③<フォロワーを増やす>
Instagramで継続した投稿を続けていると一定のフォロワーがついてきますが、ターゲットにより多くリーチさせるためにはハッシュタグやタグ付けの機能をうまく活用することがポイントです。
ここではフォロワーを増やすために投稿時に押さえておきたいポイントについて解説します。
アカウントがフォローされるまでの流れ
まずは、ユーザーが気になるアカウントをフォローするまでの流れを理解しましょう。
ユーザーが興味のある投稿を発見し、そのアカウントをフォローするまでには大きく3つのステップがあります。
1.ハッシュタグ、SNSのシェア、発見タブでの検索のいずれかからユーザーが投稿を発見・閲覧
2.興味を持った投稿をしたアカウントのプロフィール欄へ遷移・閲覧
3.プロフィールや過去の投稿一覧を見て、引き続き投稿をチェックしたいと感じた場合はフォローする
上記が一般的な流れのため、まずは「いかにターゲット層に投稿を見つけてもらうか(リーチ)」を考えて投稿することがフォロワーを増やす第一歩です。
最適なハッシュタグを付ける
Instagram上でユーザーに投稿を見つけてもらうためには、ハッシュタグの活用が重要な要素です。ハッシュタグとは投稿文に任意でつけられるタグのことを指します。
ハッシュタグは自社の商品やサービスに関連するキーワードの中から、多く利用されているものと利用回数が少ないものをバランス良く入れるといいでしょう。なぜなら、多く利用されているハッシュタグはそれだけユーザーからの検索回数も多くなりリーチを稼げますが、投稿数も比例して多いため、すぐに自社アカウントの投稿が他ユーザーの投稿で埋もれてしまいます。
利用回数が少ない投稿は検索回数も少ない傾向にありますが、投稿自体も少ないため長く検索結果の上位に表示される可能性が高まります。そのため、ターゲット層により多く投稿をリーチさせるためにはハッシュタグの利用回数を見てバランスよく取り入れることが大切なポイントです。
利用回数は投稿画面のキャプション記入欄に、記載したいハッシュタグを記載することで確認できます。
上記の例だと、「#注文住宅」は291万件の投稿があり、「#注文住宅アイデア」は748件の投稿があることがわかります。
また、ハッシュタグは1つの投稿につき最大で30個までつけることができます。「#注文住宅」のような抽象度の高いタグでリーチを稼ぎつつ、自社の強みや特色、サービスエリアなどもハッシュタグで記載しておくと自社をアピールポイントがわかりやすいでしょう。
「タグ付け」と「メンション」を活用する
投稿を閲覧してくれたユーザーにフォローしてもらうためには、プロフィール欄へ誘導することがもっとも効果的です。
投稿時にタグ付けやメンション機能を利用して、自社アカウントのプロフィール欄へ誘導する仕掛けを設けましょう。
タグ付けとは、画像内に任意のアカウントのタグを設定できる機能です。上の図の写真の上に吹き出しの形で表示されているものがタグです。この機能を利用して自身のアカウントをタグ付けしましょう。
また、メンション機能とはキャプションの文章内に「@」を利用して任意のアカウントへのリンクを設定するものです。@以降は自社アカウントのユーザーネームを記載することで、ユーザーが投稿を見た際にアカウントへ遷移しやすくなります。
ストーリーズを利用する
ストーリーズをプロフィール欄にハイライトとして保存しておくことで、プロフィールが充実できフォローの増加に役立ちます。
また、ストーリーズはユーザーとのコミュニケーションが取りやすい機能が複数あるため、フォローしたユーザーとのコミュニケーションを図りファン化を狙うツールとしても有効的です。
ストーリーズの主な機能
ストーリーズは縦型全画面で24時間限定で表示される投稿機能です。この基本機能に加えて、ストーリーズで利用できる追加機能は以下です。
・アンケート、質問機能
ストーリーズ上で任意の質問を記載し、ユーザーから意見を募る機能があります。質問形式はアンケート、質問、クイズの3つの形式があり、ユーザーはワンタップで気軽に回答できる点が魅力です。
・ハイライト機能
過去に投稿したストーリーズをプロフィール欄に保存し、いつでも閲覧できる状態にできる機能です。ハイライトはジャンル分けができるため、ストーリーでやりとりしたユーザーからの質疑応答や商品紹介など、投稿内容ごとにジャンルを分けて保存しておくと見やすいでしょう。
インスタグラム運用方法④<投稿内容とアカウントを分析する>
Instagramを運用し、継続的に成果を上げるためには投稿やアカウントの内容を定期的に見直しPDCAを回すことが大切です。
改善するためにはInstagramのインサイトから投稿内容やインサイト機能を利用し分析を行いましょう。また、効果測定のタイミングは最低でも1ヶ月に1回は行いましょう。
基本の分析ポイントは3つ
分析する際には、ユーザーがアカウントをフォローする流れに沿って、以下の3つのポイントを見ていきましょう。
・投稿リーチ数:投稿が表示されたユーザー数
・プロフィール遷移率:投稿を閲覧したユーザーがプロフィールへ遷移した割合
・フォロー率:プロフィールを閲覧したユーザーがフォローした割合
これらの数値を定期的に確認し、投稿内容やプロフィールをユーザーが好む傾向を把握し改善していくことで自然と投稿内容の質が上がり、フォロワーも増えていきます。
ユーザーに好まれる投稿内容を見極めるためには、それぞれの投稿についた「いいね」や「コメント」の数で数値が高い投稿の傾向を参考にするといいでしょう。
インスタグラムの分析機能の確認方法
Instagramの分析は「インサイト機能」という機能を利用します。インサイト機能では各投稿の数値とプロフィールの全体の数値をそれぞれ確認できます。
投稿内容のインサイトは、投稿写真の右下にある「インサイトを見る」という表示から確認できます。
プロフィール画面では、プロフィール文章の下にある「インサイト」というボタンから確認できます。
なおインサイト機能を利用するためには、Instagramのアカウントをプロアカウントに切り替える必要があるため、必ずプロアカウントに切り替えて利用しましょう。
投稿内容の分析方法
投稿内容のインサイトで見られる項目は以下です。
・いいね、コメント、シェア、保存数
・プロフィールへの遷移数
・プロフィールに記載されている外部サイトへの遷移数
・フォロー完了数
・リーチ数
・インプレッション数
ここで重要なのは前述した3つのポイントを算出できる以下の数値です。
・リーチ数
・プロフィールへの遷移数
・フォロー完了数
これらの数値を見ながら、重要な指標を算出していきましょう。それぞれの指標の算出方法は以下です。
・投稿リーチ数=リーチ数
・プロフィール遷移率(%)=プロフィールへの遷移数/リーチ数×100
・フォロー率(%)=フォロー完了数/プロフィールへの遷移数×100
これらの数字の結果が他の投稿と比べてどうかを比較し、投稿の成果を確認しましょう。
アカウントの分析方法
プロフィール欄からのインサイトでは、各投稿の分析に加えアカウント全体の数値を確認できます。
アクティビティで確認できる項目
以下のアクティビティの項目ではアカウントへ流入したユーザー数や行動の数値が確認できます。
アクティビティで見られる項目は以下です。
・リーチ数:期間内に自社アカウントの投稿を見たユーザーの数
・インプレッション数:期間内に投稿が表示された回数
・インタラクション数:期間内にユーザーが自社アカウントのプロフィール上で行った操作の合計
・プロフィールへのアクセス:期間内にプロフィールが見られた数
・ウェブサイトクリック:プロフィールに記載している外部サイトへのURLがクリックされた回数
・その他:その他位置情報などを登録している場合、それらがクリックされた回数
これらの数値は目的によって確認するポイントが異なります。
例えば、フォロワー数の増加を目的としている場合は「リーチ数」や「プロフィールへのアクセス」などを確認し、期間内の数値が下がっているようなら直近の投稿内容などを見返し改善する動きが必要です。
オーディエンスで確認できる項目
オーディエンスの項目では、自社アカウントをフォローしているユーザーの属性を確認できます。
オーディエンスで見られる項目は以下です。
・フォロワー数の増減の推移
・フォロワーがInstagramを利用している地域
・フォロワーの年齢層
・フォロワーの男女比
・フォロワーがInstagramを利用している時間帯・曜日
オーディエンスでは、フォローしてくれているユーザーが自社のターゲットと合っているかを分析し、投稿内容やプロフィール欄を改善するために利用します。
インスタグラム運用における分析のコツ
Instagram運用で成果を上げるためには、定期的にインサイトを確認しアカウントの投稿内容やプロフィールの現状が問題がないかを分析することが大切です。
まずは、インサイトを確認するタイミングを週に一度や月に一度などあらかじめ決めましょう。その上で前回からの数値を比較できるよう、インサイトの数値を書き留めておくことをおすすめします。
では、具体的にどのような点に注意して分析を行えばいいか見ていきましょう。
基本指標の結果からユーザーに好まれる投稿を理解する
まず投稿内容のインサイトやアカウントのインサイトにある「コンテンツ」から、投稿内容の数値を確認し「どの投稿がユーザーに好まれているか?」を理解しましょう。
どの投稿が好まれているかを確認する際は、それぞれの投稿で重要指標(リーチ数、アカウント遷移率、フォロー率)を算出し比較しましょう。
数値が良いということは、ユーザーにとって良質な投稿と評価されていることになりますので、数値が良い投稿の共通点がどこにあるのか傾向を把握し今後の投稿に活かすことが大切です。
傾向を見つける際には、写真のテイストだけではなく、投稿文の文体や付けているハッシュタグなどもくまなく確認するようにしましょう。
アカウントのフォロワー数がターゲットとマッチしているか確認する
フォロワーが自社で設定しているターゲット層とマッチしているかも重要な分析ポイントです。
もしターゲットとして設定している属性と異なる場合は、投稿内容などがターゲット層に刺さっていない可能性があります。
例えば、フォロワーの年齢割合がターゲット設定している年齢層よりも若い場合、文章や写真のテイストが賑やかすぎるのかもしれません。
これらの改善ポイントを見つけるためには、競合他社や同業界でフォロワー数が多いリーダー的存在のアカウントを参考にしながら検討するといいでしょう。
インスタグラムのフォロワーを効率的に増やす方法
Instagramのフォロワーを増やす際に、Instagramの投稿内容の質を上げることは基本的です。
その上で、投稿内容が一定数溜まってきた際により効率的にフォロワーを増やす工夫をいくつかご紹介します。
他の自社SNSと連携する
自社で運用している他のSNSと連動し、TwitterやFacebookからInstagramのフォロワーを増やす手段は有効です。
Instagramで投稿した内容をTwitterでシェアすれば良質な写真を転用できますし、Twitterを閲覧したユーザーがInstagramへ流入する可能性もあります。
すでに運用しているSNSがあればInstagramと連携して相乗効果を高めましょう。
自社サイトで告知する
公式サイトにInstagramのアカウントリンクを設置することも大切です。
自社サービスを知ったユーザーがより詳しく内容を知りたい場合、情報収集のひとつとしてInstagramを検索することは一般化しつつあります。
そのため、自社サイトに訪れたユーザーが情報を収集しやすいよう自社アカウントへのリンクボタンは必ず設置しましょう。
インスタグラム限定キャンペーンを実施する
Instagram上で期間限定のキャンペーンを実施することも大切です。
例えば、期間内に自社アカウントをフォローしたユーザーに限定したプレゼントキャンペーンを実施したり、特定のタグをつけて投稿したユーザーに対して特典を設けるなどのキャンペーンが一般的です。
この際、Instagramで実施しているキャンペーンの詳細がわかる特設ページを自社サイト内に設けておくことで、自社サイトに流入したユーザーからも認知が期待できます。
実店舗や配布資料で告知する
実店舗や資料請求で新規顧客との接点がある場合は、Instagramアカウントのフォローを実店舗と資料請求で実施することも大切です。
この際URLではなくその場でユーザーがアクセスできるよう、QRコードを設置・印刷することがポイントです。
また接客が伴う場合は「今フォローすれば5%オフ」などの特典をつけることで、フォロワーを獲得しやすくなるでしょう。
インスタグラマーを起用しPRしてもらう
Instagram上でフォロワー数が多い「インスタグラマー」を起用し、自社のサービスや商品をPRしてもらう方法も有効的です。
インスタグラマーの起用とは、起用料をインスタグラマーもしくはインスタグラマーが所属している事務所に支払い、自社のサービスや商品をインスタグラマーのアカウント上で宣伝してもらうことです。
二次利用費を支払えば、自社のアカウントでリポストも可能なためインスタグラマーの影響力を最大限利用することができます。
起用料や二次利用費はインスタグラマーにより異なりますが、フォロワー数が多ければ多いほど高い傾向にあります。詳しくは所属事務所や広告代理店を通して金額を確認できます。
注文住宅の住宅会社のインスタグラム活用事例
ここでは、住宅業界に特化してWebマーケティング支援を行なっているFREEDOM X株式会社のマーケティング室が携わったInstagram運用の活用事例を紹介します。
セルコホーム様では、社内でInstagramの運用を2年7ヶ月ほど行っていたものの、フォロワー数が1,000人弱ほどから伸び悩み始めた点が課題となっていました。
そこでFREEDOM X株式会社のマーケティング室でInstagramのアカウント運用代行を行い、トレンドに合わせた#タグ(ハッシュタグ)の付与やユーザー分析をもとにした投稿内容の作成など細かな改善を行いました。
その結果、1年半で2,000人以上のフォロワーを獲得することに成功しています。
注文住宅のハウスメーカー・工務店のインスタグラム運用代行はFREEDOM X株式会社のマーケティング室へ
ハウスメーカー・工務店のマーケティング施策として、Instagramを運用したいと考えている場合はFREEDOM X株式会社のマーケティング室へご相談ください。
私たちFREEDOM X株式会社のマーケティング室は、年間棟数約400棟の設計事務所であるフリーダムアーキテクツから独立し、住宅・不動産業界専門のWebマーケティング支援を行っています。
Instagram広告を試してみたいけど、自社でのリソースがない場合や、運用方法に不安がある場合など状況に合わせた最適なご提案をいたします。
Instagram運用に関するよくある質問
インスタ運用代行 いくら?
インスタグラムの運用代行の料金は、サービス内容や提供会社により大きく異なります。一般的には、月額2万円から10万円程度が相場とされています。
具体的な料金は、投稿頻度、投稿内容の作成、フォロワー獲得のための活動など、依頼するサービス内容により変動します。また、初期費用が別途必要な場合もありますので、契約前に詳細を確認することをおすすめします。
インスタの運用とはどういうことですか?
インスタ(Instagram)の運用とは、Instagramをビジネスやブランディングのために活用することを指します。具体的には以下のような活動を含みます。
1. コンテンツ作成:Instagramはビジュアル重視のプラットフォームなので、魅力的な写真や動画を投稿することが重要です。商品の写真や店舗の様子、スタッフの紹介など、フォロワーが興味を持つようなコンテンツを作成します。
2. ハッシュタグの活用:投稿に関連するハッシュタグをつけることで、興味を持つユーザーに自分の投稿を見つけてもらいやすくします。
3. フォロワーとのコミュニケーション:コメントやメッセージに対して返信を行うなど、フォロワーとのコミュニケーションを大切にします。
4. 分析と改善:Instagramのビジネスアカウントを利用すると、投稿のパフォーマンスやフォロワーのデモグラフィックスなどを分析することができます。これらのデータを基に投稿の改善を行います。
これらの活動を通じて、ブランドの認知度を上げたり、商品の販売を促進したりすることが目指されます。
インスタ運用 いくら?
インスタグラムの運用費用は、自社で運用する場合と外部に委託する場合で大きく異なります。
1. 自社で運用する場合:基本的には無料で運用できますが、投稿内容の企画・制作、投稿作業、フォロワーとのコミュニケーションなどにかかる人件費や時間、広告費用などが必要になります。
2. 外部に委託する場合:運用代行業者によりますが、月額10万円から数十万円が一般的です。これには、アカウント運用、コンテンツ制作、レポーティングなどが含まれます。また、広告を出稿する場合は別途広告費用が必要です。
具体的な費用は、運用の規模や目的、必要なサービス内容によりますので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
インスタ運用代行で何ができますか?
インスタグラムの運用代行では、以下のようなサービスが提供されます。
1. コンテンツ制作:プロのデザイナーやライターが、あなたのブランドや商品に合わせた投稿コンテンツを制作します。これには、写真や動画の撮影、キャプションの作成、ハッシュタグの選定などが含まれます。
2. 投稿スケジューリング:最適なタイミングでの投稿スケジューリングを行い、フォロワーのエンゲージメントを最大化します。
3. フォロワー管理:新規フォロワーの獲得や既存フォロワーとのコミュニケーションを管理します。これには、コメントやダイレクトメッセージへの返信、関連するアカウントへのフォローなどが含まれます。
4. 分析とレポーティング:投稿のパフォーマンスを定期的に分析し、その結果を基にした改善提案を行います。これには、エンゲージメント率、リーチ、インプレッションなどの指標を用いた詳細なレポート作成が含まれます。
これらのサービスにより、あなたはインスタグラムの運用にかかる時間と労力を大幅に削減し、より重要なビジネス活動に集中することができます。