(初回2021年3月23日 更新2022年4月26日)
2018年3月から開始されたモバイルファーストインデックスですが、一体何が変わったのか正しく理解できていないマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。
ここでは、モバイルファーストインデックスについて、そもそもの考え方から、影響を受けやすいサイトを紹介します。
また、自社サイトがモバイルファーストインデックスに移行できているかを確認する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
2021年3月末ですべてのサイトがモバイルファーストインデックスに完全移行
モバイルファーストインデックスの開始から3年、2021年3月末をもってすべてのサイトが完全移行しました。 完全移行に至るまでの経緯をGoogleの公式発表を元に一覧化すると以下の通りです。
・2018年3月:モバイルファーストインデックスを開始する発表
参考:モバイル ファースト インデックスを開始します | Google 検索セントラル ブログ
・2020年3月:2020年9月からすべてのすべてのウェブサイトをモバイルファーストインデックス登録に移行する発表
参考:ウェブ全体のモバイル ファースト インデックス登録化についてのお知らせ | Google 検索セントラル ブログ
・2020年7月:モバイルファーストインデックス登録の移行を2021年3月末まで延長する発表
参考:モバイルファースト インデックスへの対応準備(移行期間延長) | Google 検索セントラル ブログ
モバイルファーストインデックス(MFI)とは?
モバイルファーストインデックスとは、検索エンジンがモバイル版のページをメインのインデックスとして、検索評価の基準とすることを意味します。
これまでのGoogleの検索アルゴリズムでは、PC版のページを基準に検索評価をおこない、検索結果を表示していました。 モバイルファーストインデックスでは、PC基準から一転し、モバイルを基準にした評価を行うということになります。
これは、これまで検索上位に存在したサイトであっても、スマートフォンに最適化されていなければ検索順位が下がってしまう可能性を意味します。
もし2021年3月以降に著しく検索順位の下降が見られた場合は、自社サイトがモバイルファーストインデックスに対応しているかどうかを確認しましょう。
Googleが検索評価の主軸をモバイルページに変更する理由
Googleは2015年5月、モバイル検索の件数がPC検索を上回ったことを発表しました。パソコンを使った検索は、室内での利用かつ必要な時だけ行われることが多いです。
一方、スマートフォンでの検索は場所を選ばず手軽に行えるため、必要な時はもちろん、空いた時間での暇つぶしとして使われることも少なくありません。
スマートフォンから検索するユーザーが多いのに、Googleの検索結果がPC版ページばかりではユーザーが不便を感じてしまう可能性があります。
そのような背景のもと、Googleはモバイル版ページを主軸に検索順位を決める方針に転換したのです。
モバイルファーストインデックスの影響を受けるサイト
スマホサイトのコンテンツ数が少なかったり、主要ページがスマホ対応していないサイトはモバイルファーストインデックスの影響を受けやすいため、注意が必要です。
企業によっては、サイト上でPC向けに豊富なコンテンツを掲載し、限られたページのみスマホ対応している場合もあるでしょう。
これまではPC版ページを基準にした評価だったので、それでも問題はありませんでした。
しかし、モバイルファーストインデックスに移行してからは、モバイル版ページを基準にサイト評価が行われるため、そもそも評価されるコンテンツが少なくなってしまい、結果として検索順位に悪影響が起きやすくなります。
パソコン対応のみのサイトが全く表示されなくなるわけではない
モバイルファーストインデックスになったからと言って、スマートフォン対応が行われていないサイトが検索結果から完全に消えてしまうわけではありません。
PCページでも、スマートフォンなどのモバイル端末からサイトにアクセスしたときにサイトが表示されるようであれば、コンテンツの評価自体は行われます。
繰り返しになりますが、アクセスができたとしてもスマホ対応されていないサイトはユーザー体験が悪いサイトとして良い評価がされにくくなるため、検索順位が下がってしまう懸念があることは覚えておきましょう。
【全文掲載】2020年3月のGoogleによる公式発表
ウェブ全体のモバイル ファースト インデックス登録化についてのお知らせ 2020 年 3 月 5 日(木曜日) モバイルファーストインデックスについて、2020年5月にGoogleは以下の発表をしました。(日本語翻訳)
Google がモバイル ファースト インデックス登録(スマートフォン用 Googlebot を使用したウェブのクロール)に取り組み始めてから数年が経ちました。分析を行ったところ、検索結果に表示されるサイトのほとんどはモバイル ファースト インデックス登録に対応しており、70% はすでに移行済みでした。これを踏まえ、2020 年 9 月より、簡素化のためすべてのウェブサイトをモバイル ファースト インデックス登録に移行します。それまでの間も、システムによりモバイル ファースト インデックス登録に対応済みと判断されたサイトについては、引き続き移行していきます。
ドメインをモバイル ファースト インデックス登録に移行する際、インデックスをモバイル版サイト用に更新している間は、Googlebot によるクロールの頻度が高まります。ドメインによっては、この変更に少し時間がかかるかもしれません。その後は、検索のためのクロールには(引き続き従来のパソコン用 Googlebot を使用することもありますが)、ほとんどの場合でモバイル スマートフォン用ユーザー エージェントを使用します。 正確なユーザー エージェント名は、レンダリングに使用する Chromium バージョンと一致します。
Search Console には、モバイル ファースト インデックス登録をチェックする方法が複数用意されています。特定の URL について最新のクロールをチェックする場合は、設定ページや URL 検査ツールでステータスを表示できます。 すべてのウェブサイトをモバイル ファースト インデックス登録で適切に機能させるためのガイドは、新規および既存のサイトに引き続き適用されます。特に、表示されるコンテンツ(テキスト、画像、動画、リンクなど)、メタデータ(タイトルと説明、robots メタタグ)、すべての構造化データが同じであることを確認するようおすすめします。ウェブサイトの立ち上げや大幅な設計変更を行う際には、この点について十分確認するようにしてください。
URL 検査ツールを使用すると、パソコン版とモバイル版の両方を直接簡単にチェックできます。他のツール(クローラやモニタリング ツールなど)を使用してウェブサイトを分析する場合、Google 検索による認識と一致させるには、モバイル ユーザー エージェントを使用します。 Google は、引き続きさまざまなモバイル ウェブサイト作成方法をサポートしますが、新たに作成するウェブサイトについてはレスポンシブ ウェブ デザインの適用をおすすめします。これまでの経験から、検索エンジンとユーザーの両方に問題や混乱が生じることがわかっているため、モバイル専用 URL(いわゆる「m.」サイト)の使用はおすすめしません。
モバイル ファースト インデックス登録のこれまでの道のりは長いものでした。ウェブがパソコン向けからモバイル向けに進化するなか、ユーザーのウェブへのアクセス方法の変化にクロールとインデックス登録を合わせることができたのは、ウェブマスターの皆様のご協力があってこそでした。この移行を順調に進めることができているのも、長きにわたる皆様のご尽力のおかげです。ありがとうございます。この移行関連の変更については、今後もモニタリングと評価を注意深く続けていきます。ご不明な点がございましたら、ウェブマスター フォーラムまたは公開イベントでご質問ください。
引用元:ウェブ全体のモバイル ファースト インデックス登録化についてのお知らせ | Google 検索セントラル ブログ
自社サイトがモバイルファーストインデックスに移行済みかを確認する方法
自社サイトがきちんとモバイルファーストインデックスの移行に対応しているかは、Google Search Consoleで確認が可能です。
サーチコンソール内左メニューの「URL検査」から確認したいURLを入力すると、上記のような調査結果が表示されます。
調査結果のユーザーエージェントの部分が「スマートフォン用Googlebot」になっていれば、モバイルファーストインデックスに移行されています。
ハウスメーカー・工務店のサイトリニューアルはFREEDOM X株式会社のマーケティング室へ
モバイルファーストインデックスが始まると、サイト上にPC向けのコンテンツが充実していても検索結果の上位に表示されにくくなってしまいます。
もし現時点で自社サイトの検索順位が著しく下がっている場合は、モバイルファーストインデックスに対応しきれていないことが原因かもしれません。原因の調査や対策をするためには、専門知識を持ったマーケティング会社に相談するのもひとつの選択肢です。
私たちFREEDOM X株式会社のマーケティング室は、年間棟数約400棟の設計事務所であるフリーダムアーキテクツから独立し、住宅・不動産業界専門のWebマーケティング支援を行っています。
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