(初回2021年3月12日 更新2022年3月29日)
Webサイトにどんな目的でリンクを設置していますか?内部リンクは適切に設置することでSEO効果を高めることができます。
しかし、ただ順位を上げることだけを目的とするわけではなく、「どこにどのようにリンクを設置すればユーザーにとって有益であるか」を考えることが大切です。
ここでは、SEOにおける内部リンクの効果や最適化のコツについて詳しく解説します。
内部リンクとは
内部リンクとは、同じWebサイト上のページ同士をつなぐリンクのことを言います。
内部リンクはWebサイト内の回遊性を高めるため、適切な導線が設計できればユーザビリティが高まり、さらにSEO上の効果も得られる施策です。
内部リンクと外部リンクの違い
内部リンクと似た言葉に「外部リンク」というものがあります。外部リンクは違うWebサイト(外部サイト)と繋がれているリンクのことを言います。
外部リンクには、自社サイトから外部サイトへリンクする場合と外部サイトから自社サイトへリンクされる場合とがあります。
なお、外部サイトから自社サイトへリンクを設置された場合「被リンクを獲得する」という言い方をします。併せて覚えておくと便利でしょう。
外部リンク、内部リンクのどちらも、ユーザーが知りたい情報をたどるための道しるべとして重要な役割を担っています。そのため、ユーザーを適切なタイミングで最適な場所に導くためのリンクこそが「正しいリンク」ということになります。
内部リンクの最適化で期待できるSEO効果
内部リンクを適切に設置すると、GoogleからのSEO評価が高まります。
内部リンクからのページ回遊に加え、検索結果で上位に表示されやすくなり、サイトの流入数の増加や、新規顧客からの問い合わせ数の増加が期待できます。
ここでは、内部リンクがどのようにSEOに良い影響をもたらすのかを解説します。
ページを評価するクローラーが巡回しやすくなる
SEOの評価はGoogleのクローラーというロボットがサイトを巡回することから始まります。
このクローラーがサイトを巡回してページ情報を収集した後、検索エンジンのシステムにより各ページが検索データベースにインデックス(登録)されます。そして、各検索キーワードに対し、ユーザーにとって有益なページであると判断されれば検索結果に表示されます。
内部リンクを適切に設置することで自社サイトのページ間の回遊性が高まるため、クローラーがページを巡回しやすく、各ページが漏れなく評価されやすくなります。
結果としてサイトがGoogleに評価されるスピードや精度が高まり、サイトを公開してから検索結果に表示されるまでの期間が短くなったり、適切な評価を受けることで検索結果の上位に表示されやすくなったりするのです。
リンクでつながれたページ同士の関連性が高くなる
適切に内部リンクを張ることで、リンクで繋がれたページ同士の関連性が高いと判断されます。
ユーザーが訪問しているページには何かしらユーザーが知りたい情報があります。ここに現在のページに関連する情報をさらに詳しく知れるページのリンクが設置してあれば、知りたい情報に辿り着きやすい導線ができあがり、ユーザーの検索意図を満たすことにつながるでしょう。
このようなユーザーにとって有益な内部リンクはページの評価を高め、サイト全体の検索順位の引き上げにつながります。
一方で、関連性の低いページへや品質の低いページへの内部リンクを貼ってしまうと、評価を下げてしまう可能性があります。Googleはあくまでも「ユーザーにとって有益で検索意図を満たすサイト・ページを評価する」ことを目的としており、不適切な内部リンクの設置が目的に対して逆効果になり得るからです。
住宅会社必見!SEO効果を高めるための内部リンク最適化のコツ
先述したとおり、内部リンクはただ設置するだけではなく、設置する場所や設置方法によって評価が変わります。
ここでは、住宅会社向けに内部リンクを最適化するコツについて詳しく解説します。
1.関連するページへリンクする
まず、内部リンクを張る場合は関連性の高いページへリンクするように設計しましょう。
例えば、ビルトインガレージに関して解説するコラムのページからは、ビルトインガレージの施工事例を紹介するページへリンクを設置するなどが挙げられます。
このように関連性の高いページへリンクすることで、Googleからの評価の向上が期待できます。さらに、訪れたユーザーにとってもより詳しく情報を得られるため、資料請求や問い合わせなどのコンバージョンにつながりやすくなります。
もし、貴社のHPにコラムを掲載している場合は、関連する施工事例や書かれている内容を深掘りする別のコラムへの内部リンクを設置してみるとよいでしょう。
2.リンク先の内容がわかるアンカーテキストを設定する
内部リンクを設置する際には、そのリンクの先のページにどのような内容が書かれているかを分かりやすくしておくことが重要です。その際に活用できるのが「アンカーテキスト」です。アンカーテキストとは、サイト上に設置されているリンクをURLではなくテキストで表示するものです。
例えば、本コラムでは「SEO」に関する基本を紹介している記事があり、そのページへのURLは “”http://freedom-mkt.co.jp/gmag/891/”” です。このページへのアンカーテキストを設定すると以下のような見た目になります。
Web集客にはSEOが重要!基礎知識からハウスメーカー・工務店の成功事例も紹介
今回のアンカーテキストではリンク先の記事タイトルを設定しましたが、テキストは任意に設定できるため、ユーザーがリンク先のページ内容をイメージしやすい表現にすることが大切です。
なお、アンカーテキストであれば、どのような内容が設置されているかをGoogleのクローラーも理解することができます。
3.重要なページにリンクを集める
多くのユーザーにとって有益でアクセスして欲しいページがある場合は、そのページに繋がる内部リンクをサイト内の各ページに設置しましょう。
そうすることで、ユーザーは重要なページにアクセスする頻度が高まり、Googleにも「多くのページで引用されている重要なページ」と認知され、そのページが有用であればページ評価の向上が期待できます。
この際もむやみに内部リンクを設置するのではなく、重要なページと関連性の高いページや設置箇所からリンクするように心がけましょう。
4.グローバルナビゲーションを活用する
グローバルナビゲーションも内部リンクの一種です。グローバルナビゲーションとは、ページの上部に固定で設定されているリンクのことを言います。
本コラム「Gmag」の場合は以下の黄色く囲った部分です。
グローバルナビゲーションがあることで、サイトのどのページにいてもユーザーが知りたい情報のカテゴリにアクセスできます。
サイト全体の回遊性を向上させる意味でも有効なので、ぜひ利用しましょう。
ハウスメーカー・工務店の内部リンク施策事例
株式会社ヤザワランバー様のWeb集客施策は当時、事業部が主体となって進めていました。そのため、全体的なHPの改善や広告運用におけるナレッジがたまらず、効果がなかなか現れないことが課題でした。
そこでまずはWebマーケティングの担当者を採用し、自社サイトの見た目の古さや導線を改修しつつWeb広告の運用改善を実施しました。これらの集客の土台が整ったところで、現在取り組み始めているのがSEO改善とコンテンツマーケティングです。
SEO改善では、基本的なタグの改善だけではなく、カテゴリ別に施工事例へのリンクや、トップページから重要なコラムページへのリンクを設置しました。これは、ユーザーの回遊性や利便性を向上させるだけではなく、適切なキーワードをトップページに散りばめつつ、内部リンクを設置することでGoogleのページ評価を高める狙いがあります。
内部リンクを適切に設置するためには、ページに訪れたユーザーの動線を分析しつつ、求めている情報を補完できるよう工夫することが大切です。
ヤザワランバー様の事例はこちら
▶SEOとインサイドセールスで資料請求数UP!東京のハウスメーカー様のコンサルティング事例紹介
ハウスメーカー・工務店の内部リンク施策はFREEDOM X株式会社のマーケティング室へ
ユーザーの利便性を高めつつ、SEO効果も期待できる内部リンクは丁寧に取り組むべきSEO施策です。しかし、むやみに不適切な内部リンクを増やしてしまうと、ユーザビリティが低下するだけではなく、ページ評価が悪くなり、検索順位が下がってしまうリスクもあります。
また、長年同じサイトを運営していると、知らず知らずのうちに内部リンクが多くなりすぎて、使いにくい導線になっていた、ということもあるでしょう。
私たちFREEDOM X株式会社のマーケティング室は、年間棟数約400棟の設計事務所であるフリーダムアーキテクツから独立し、住宅・不動産業界専門のWebマーケティング支援を行っています。
ハウスメーカー・工務店で自社サイトの内部リンク施策にお困りの場合は、FREEDOM X株式会社のマーケティング室にぜひご相談ください。自社サイトの状態を細かく分析し、最適な内部リンク設置の提案をいたします。