今、国内のユーザー数が3,300万人以上と圧倒的な人気(※)を誇っているInstagramで注目したい機能の一つが「ストーリーズ」です。
実はInstagramのストーリーズ内に出稿できる広告が、工務店やハウスメーカーと相性が良いということをご存じでしょうか?
ここでは、「ストーリーズ広告」の特徴や他の広告との違いから、住宅会社が効果的に運用するコツまでを紹介します。
※Meta社「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」より
Instagramのストーリーズ広告とは
Instagramのストーリーズ広告とは「ストーリーズ(もしくはストーリー)」内に出稿される広告を指します。ユーザーがフォローしているアカウントのストーリーズ投稿を3回閲覧すると、1つのストーリーズ広告が表示される仕組みです。
最大の特徴は画面全体を使って縦型の動画や静止画を表示できることで、通常の投稿に埋もれにくいというメリットがあります。
配信すれば必ずユーザーに見てもらえますが、一方で興味がなければ簡単に飛ばすことも可能です。そのため、ストーリーズ広告は初めの数秒の印象がとても重要になります。
またリンク先には、上方向へスワイプするだけで移動できます。フィード投稿よりもリンク先に誘導させやすいこともメリットの一つです。
そもそもInstagramの「ストーリーズ」とはどんな機能?
通常のフィード投稿(画像や動画+テキスト)と異なり、投稿後24時間以内に削除されるのが「ストーリーズ」という機能です。
投稿できる動画の長さは15秒までと短く、写真の場合は15秒間写真が表示されます。投稿が次々と自動再生されることや、スタンプ・フィルター機能を多く備えていることも特徴の一つで、その手軽さから使用する人は増加傾向にあります。
さらに最近は、「フィード投稿よりも、ストーリーズ投稿のほうが日常的に見ることが多い」という若年層も多いです。
「24時間後に削除される」というシステムにより、ユーザーは優先的にストーリーズを閲覧しています。
Instagram内の他の広告との違い
大きな違いは3つあります。
1つめは、ストーリーズ広告は、通常のストーリーズと同じように動画や写真が全画面に表示されることです。表示されている間は広告で画面を独占できるため、必ず見てもらえるメリットがあります。
2つめはユーザーが見ているストーリーズの間に広告が差し込まれる形で配信されることです。そのため、設定したターゲットに当てはまるユーザーであれば、自社をフォローしていなくとも確実に広告を届けることが可能です。さらに、一般投稿と同じフォーマットで広告が表示されることから、広告嫌悪感を感じられにくい点も魅力です。
3つめは、リンク先への移動がボタンやURLのタップではなく、上方向へのスワイプのみで可能なことです。デフォルトで上向きの矢印が表示される仕様で、ユーザーは簡単にアクションを起こすことができます。
Instagramのストーリーズ広告の特徴
他の広告とは一線を画し、独自の機能を備えているストーリーズ広告を有効的に活用するためには、その特徴について把握しておくことが大切です。
ここでは、Instagramのストーリーズ広告の特徴について詳しく解説します。
広告特有の不快感を感じさせにくい
ストーリーズは、ユーザー自身が操作せずとも自動的に投稿が再生されます。広告に興味がなければ、すぐに次の投稿に移動することも可能です。
不信感を抱かせることや、ブランドイメージを傷つけるリスクが少ないことも、メリットの一つと言えるでしょう。
また広告感が軽減されることからユーザーにストレスなく閲覧してもらえるため、効果も出やすいです。
さらに閲覧後も、シンプルな動作で外部サイトに移動させることができます。
全画面表示でインパクトを与えられる
ストーリーズと同じく、ストーリーズ広告も全画面に表示されるため、他の広告に比べて大きなインパクトを与えることが可能です。広告の種類としては以下の4つがあり、アピールしたいことやターゲットにあわせて柔軟に作成できます。
1.シングル画像:画像を1枚だけ使用
2.シングル動画:動画を1本だけ使用
3.カルーセル:画像や動画を複数組み合わせて作成
4.インスタントエクスペリエンス:ユーザー自らが広告をタップし、自由に操作できる
4つめの「インスタントエクスペリエンス」は、Facebook広告でも利用されていました(旧キャンバス)。
Instagram内では、ストーリーズだけではなくフィード投稿にも対応している広告です。CTA(Call-To-Action)などを利用してユーザーのアクションを引き起こすことができ、目的ごとにいくつかのテンプレートが用意されています。広告の中でユーザーは、画像や動画などのコンテンツの変化を楽しむことができます。
精度の高いターゲティングが可能
たとえば年齢や性別、住んでいる場所から興味関心、ライフスタイルに至るまで、詳細かつ高い精度でターゲティングできることも、Instagram広告の大きな特徴です。
自社の商品やサービスに合わせて、細かくターゲットを設定できます。なぜならInstagramは実名で登録するFacebook傘下のサービスのため、両方を連携させているユーザーの情報はより精度が高くなっているからです。
さらにInstagram自体も、活発に使用されているSNSであるという特徴があります。そのため広告費が無駄になることなく、確実にターゲットへアプローチすることが可能です。
出稿前には「どんなユーザーに自社の広告を見てほしいか」を明確にし、ターゲティング機能を有効に活用しましょう。
Instagramストーリーズ広告の課金形態
では、Instagramストーリーズに広告を出稿するにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、ストーリーズ広告の費用や課金形態について説明します。
ストーリーズ広告の課金形態は、大きく分けて4つのタイプがあります。
課金形態 | 費用発生のタイミング | 目的 |
CPM(Cost Per Mile) | 広告の表示1000回ごと | 認知を広げ、広告を見る人を増やす |
CPC(Cost Per Click) | 広告のクリック | リンク先ページの導線となるアプリをダウンロードさせる |
CPV(Cost Per View) | 動画が再生されたときの再生時間に比例 | 動画でマーケティングをする |
CPI(Cost Per Install) | アプリケーションのインストール時点 | スマートフォンアプリをインストールさせる |
何よりの魅力は、低予算からスタートできることです。最低100円から出稿できますが、効果測定をするには一定のボリュームが必要となります。
最低料金の100円で出稿した場合は、成果がでない可能性が高いです。そのため、少なくとも数万円以上から始めることをおすすめします。
住宅会社がInstagramストーリーズ広告で成果を上げるコツ
魅力的な特徴が多くあるInstagramのストーリーズ広告ですが、住宅会社で運用する場合はどのような点に気を付ければより効果的に活用できるのでしょうか。
ここでは、住宅会社がInstagramのストーリーズ広告で成果を上げるコツについてご紹介します。
ストーリーズ広告のサイズに合わせた縦型の画像/動画を用意する
Instagramストーリーズを好むユーザーの多くは、その「没入感の高さ」に魅力を感じています。万が一ユーザーの没入感が阻害されるようなストーリーズ広告が再生された場合、その広告はスキップされてしまうかもしれません。
ユーザーの没入感を阻害せずに、違和感なくストーリーズ広告を見てもらうためにはサイズが重要です。
動画や画像は、ストーリーズのサイズに合わせた縦型のものを用意しましょう。他の広告をストーリーズに転用するのではなく、ストーリーズ向けに新しく広告を作成するのがおすすめです。
その際は「ユーザー目線で、自然な表現ができているか」「画面全体に表示されるストーリーズ広告の効果を、最大限活用できているか」の2点に注意して作成しましょう。
CTA(Call To Action)を活用する
しかし、どんなに没入感のあるストーリーズ広告であっても、期待する行動をユーザーが起こせるような導線づくりができていなければ、ストーリーズ広告としては機能しません。
その導線づくりのことを「Call To Action」、略してCTAと言います。日本語に訳すと「行動喚起」で、ユーザーの行動を促すためのテキストや画像に対して使われる言葉です。
たとえば、施工事例をもっと多く見てほしいのであれば【詳しくはこちら】、実際にどのくらいの費用でできるのか知ってほしい場合は【今すぐ見積り】と、「ユーザーに何をしてほしいのか」を明確にしたCTAを設定することが、ストーリーズ広告をより効果的に運用するカギとなります。
メインメッセージはテキストを入れて強調する
Instagramストリーズの4割は音声なしで視聴されています。そのため出稿するストーリーズ広告の中で、最も伝えたいメッセージはテキストで挿入しましょう。テキストを含めることで、より多くのユーザーにアプローチすることができます。
さらにFacebookの調査では、テキスト付きの動画は平均視聴時間を12%増加させることも分かりました(※)。
静止画にテキストを入れるのは一般的ですが、動画でもそれは大きな効果をもたらします。短い時間で興味をもってもらう必要があるストーリーズ広告では、特に重要となるでしょう。
※Meta社「Capture Attention with Updated Features for Video Ads」より
音声付きの広告を用意する
先述した通りInstagramストリーズの4割は音声なしで視聴されているということは、言い換えるとストーリーズ投稿のうち6割は音声が聞こえる状態で再生されているということになります。
広告の効果を目一杯高めるためにも、コンテンツには常に音声を入れることも大切です。
たとえば、ナレーションや音楽、効果音など「ユーザーに興味をもってもらえる音声」を検討し、ユニークな方法でアプローチしましょう。
どんな音声に反響があるのか判断がつかない場合は、A/Bテストを実施することもおすすめです。ユーザーの反応を見てから適切な音声を入れられます。
工務店・ハウスメーカーはInstagramストーリーズ広告との相性が良い
Instagramのストーリーズ広告は、工務店やハウスメーカーのマーケティング施策と相性が良いと言われています。ここでは、その理由をお伝えします。
施工事例を全画面で訴求できる
理由の一つとして、実際の建物の写真を使って施工事例などをアピールできることが挙げられます。Instagramのストーリーズ広告は、住宅会社としての強みがより伝わりやすい施策と考えられています。
また女性ユーザーが多く、マイホームのデザインや間取りにこだわる主婦層にアピールしやすいこともメリットの一つでしょう。
そのため、施工事例や内装の画像はできる限り魅力的なものを選ぶことがおすすめです。
「屋上でバーベキュー」「広いキッチンで子どもと一緒にお菓子作り」など、購入後の生活をリアルにイメージできる画像を設定すれば、ストーリーズ広告の「没入感」がさらに引き出され、より効果的な広告になるでしょう。
20〜30代女性はストーリーズを「よく見る」傾向にある
もう一つの理由は、ストーリーズはフィード投稿よりもよく見られる傾向にあることです。
Facebook社公式の発表では、日本で活用されているアカウントの70%がストーリーズを利用していることが分かりました。さらに、20~30代の女性が最もよく見ているInstagramの機能はストーリーズである、という調査結果も発表されています。
出典:「サムライト株式会社 (2020年11月27日~30日)」より
20~30代と言えば、注文住宅を購入するターゲットにぴったり合致する層です。こうした調査から自社の顧客になり得るユーザー、特に女性へのアプローチにはInstagramのストーリーズ広告がとても有効であることが理解できるでしょう。
Instagramのストーリーズ広告を有効活用しよう
Instagramのストーリーズ広告は、低予算からスタートできます。全画面表示というストーリーズならではの特徴があることや、20~30代の女性がよく見ているコンテンツであることから、住宅会社とは相性の良い広告です。
その魅力を最大限に活かした運用を行うためには、あらかじめターゲットを明確にしたり、パッと目を引くようなストーリーズ専用の画像を用意するなど、事前の準備がとても重要になります。
私たちFREEDOM X株式会社のマーケティング室は、年間棟数約400棟の設計事務所であるフリーダムアーキテクツから独立し、住宅・不動産業界専門のWebマーケティング支援を行っています。
ストーリーズ広告の運用を検討しているのであれば、ぜひFREEDOM X株式会社のマーケティング室へご相談ください。ストーリーズ広告における運用方法やターゲット設定方法を、貴社の状況に合わせて丁寧にご提案いたします。