(初回2020年6月30日 更新2022年3月23日)
HTMLメールとテキストメールにはそれぞれ効果的な利用シーンが異なります。
効果的に使い分けるためには、それぞれの形式にある特徴やメリット・デメリットを正しく理解することが大切です。
今回はHTMLメールとテキストメールの特徴や使い分け方について詳しく解説します。
HTMLメールとテキストメールの違い
メール作成の形式は、HTMLとテキストの2種類があります。メルマガの効果を最大限に引き出すためには、それぞれの特徴を把握し、適切な使い分けをすることが大切です。
ここでは、HTMLメールとテキストメールの特徴を詳しく紹介します。
HTMLメールとは
HTMLメールとはHTMLというWebページを作るための言語で作成されるメールのことを指します。
HTMLメールは画像を挿入したり、文字のフォントや色などを装飾したりできる点が特徴です。
BtoC向けのメールマガジンに活用されることが多く、テキストメールよりも多くの情報を伝えやすい点が特徴です。
テキストメールとは
テキストメールは通常の業務やプライベートで利用するメールと同様に、文字だけで構成されるシンプルなメールを指します。
作成するのに特別な技術やソフトは必要なく、文章だけで送れる点が特徴です。
メルマガではBtoBで利用される場面が多く、飾り文字や記号を利用したり、段落分けなど見やすく工夫することで開封率が上がります。
メルマガをHTMLメール形式で送るメリット・デメリット
メルマガをHTMLメール形式で送るメリット
HTML形式でメルマガを送るメリットはまず視認性の高さが挙げられます。画像や文字の色を変えるなどして、伝えたいメッセージをさまざまな方法で表現できるため、受信者に多くの情報を届けられます。
特に商品訴求やサービス説明をする場合などは画像付きで内容を伝えられるため、購入やサービス申し込みなど即効性のあるアプローチができます。
また、HTMLメールはテキストメールと異なり開封率を計測できます。購読会員へ定期的に送付するメールマガジンなどはHTMLメールにすることで、会員の行動を計測できるデータとしても活用できるでしょう。
さらに、テキストメールよりも目立つため、開封してからの読了率もテキストメールよりも高い傾向があります。
メルマガをHTMLメール形式で送るデメリット
HTMLメールはHTMLとCSSを使って作成するため、専門的な知識がある人材を確保する必要があります。
また、画像を挿入したり、文字の色を変えることによりメール容量が大きくなります。
そのため、ネット環境が良くない場所にいるとメールがうまく表示されなかったり、セキュリティシステムにより迷惑メールに分類されてしまうリスクがあります。
メルマガをテキストメール形式で送るメリット・デメリット
メルマガをテキストメール形式で送るメリット
テキストメールでメルマガを作成するメリットは、専門的な知識やツールが必要なく誰でも簡単に作成できる点です。
また、HTMLと違い受信者がどのような端末を利用していても表示される可能性が高く、文字化けや段落が崩れて見づらくなるリスクも低いです。
表示できる端末や環境が多岐にわたるため、セキュリティシステムによって「迷惑メール」に振り分けられるリスクも低く、受信者に確実に届けられます。
メルマガをテキストメール形式で送るデメリット
テキストメールはHTMLメールに比べて表現の幅が狭いことがデメリットです。
画像を挿入したり文字に色を付けて伝えたいメッセージを強調するなどの工夫ができないため、サービスを詳しく説明したり、商品の見た目を訴求する目的には適していません。
そのため、ECサイトへ誘導してすぐに商品を買ってもらいたい場合など、即効性が求められるケースではHTMLの方が向いていると言えるでしょう。
さらに、テキストメールでは送信した相手が開封したかどうかを判定する「開封率」が計測できません。メールマーケティングに力を入れたい場合は結果がわかるHTMLメールがおすすめです。
HTMLメールとテキストメールの使い分け
HTMLメールとテキストメールにはそれぞれ異なるメリットがあるため、使うシーンや目的に応じて適切に使い分けることが求められます。
それぞれの利用シーンについて具体例を交えて解説していきます。
HTMLメールの活用シーン
セミナーやイベントの案内メールは、当日の登壇者などを写真付きで伝えられるHTMLメールが適切です。また、定期購読を狙いとしたメールマガジンなどは開封率の計測ができるHTMLメールを送るようにしましょう。
具体的には、セミナーやイベントの案内メールでは、上部に配置した画像で何を学べるセミナーなのかをわかりやすく訴求することが大切です。
登壇者がいる場合は、写真で登壇者の顔写真を掲載することで、イメージを伝えやすいでしょう。
さらにセミナーやイベントへの申し込みのボタンには装飾をつけ、クリックしやすいデザインで目立たせることも大切です。
テキストメールの活用シーン
テキストメールは「個人宛」としてキャンペーン情報やお得な情報を伝えたい場合に効果があります。
可能であれば、本文内の宛名を個人名で記載することがおすすめです。そうすることで、不特定多数に送るメルマガではなく「自分宛に来た連絡だ」と感じてもらいやすくなるでしょう。
また、テキストメールの場合でも、見てもらいたい部分にはカギカッコをつけて強調したり、メインコンテンツは装飾記号で区切るなどの工夫をするだけで、読みやすいメールになります。
HTMLメールを活用する際はマルチパート配信を忘れずに!
HTMLメールを活用する場合は、HTMLメールを表示できない受信者に対しての配慮も忘れずに行いましょう。
マルチパート配信とは、HTMLメールを受信できない(しない)環境にいる受信者に対して代わりにテキストメールを届ける配信設定です。
この設定を行うと、何らかの事情でHTMLメールが正しく受信できないユーザーに対してもメール自体が届かないという事態を避けられます。
なお、マルチパート配信を行う場合はMAツールなどを利用すると簡単です。
HTMLのメールマガジン作成はFREEDOM X株式会社のマーケティング室へご依頼ください
メールマガジンはHTML形式とテキスト形式の2種類がありますが、送る相手や訴求内容によって適切な形式が異なります。情報量が多い場合やサイトへ誘導する目的でメールを送る場合にはHTMLメールが適切です。
一方で、個人宛て(親書)の印象を強めてキャンペーン内容を伝えたい場合はテキストメールが適切です。また、HTMLメールを送信する場合は、受信できない人にも内容が届くよう、マルチパート配信を忘れずに行いましょう。
私たちFREEDOM X株式会社のマーケティング室は、年間棟数約400棟の設計事務所であるフリーダムアーキテクツから独立し、住宅・不動産業界専門のWebマーケティング支援を行っています。
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